座り過ぎに注意|運動していても「座っている時間」は別問題です

目次
【この記事の超要約】
・「座り過ぎ」で問題になるのは、座ること自体ではなくその状態が長く続くことです
・⚠️そして大事なのは、【運動しているかどうかとは、別の話】だということ
・「正しい姿勢で座る」より、【同じ姿勢を長く続けない】ほうが効いてきます
・今日からできるのは、ひとつだけ。【30分から60分に一度、立ち上がる】こと
本文
こんにちは、ナンブです。
今日は、たぶん多くの人が自分は大丈夫と思っている話をします。
まず、ひとつだけ数えてみてください。
【今日、あなたは何時間座っていましたか?】
仕事や勉強で机に向かう時間。
スマホを見ている時間。
テレビ。
車や電車での移動。
食事。
……全部足すと、けっこうな数字になりませんか?
僕は数えてみて、正直ぞっとしました( ゚Д゚)
●「座り過ぎ」とは
どういう状態のことか?

座り過ぎとは【座ったまま、ほとんど体を動かさない状態が長く続くこと】です。
専門的には「座位行動(ざいこうどう)」と呼ばれています。
ここで大事なのは、【座ること自体が悪いわけではない】ということなんですよね。
誰だって座ります。
仕事も食事も移動も、座らずには成り立ちません。
問題になるのは、その状態が【途切れずに続くこと】のほうです。
体はもともと、動きながら使われることでバランスを保っている、と言われています。
だから動かない時間が長く続くと、体にとっては「休みすぎ」のような状態になる。
そしてこれ、自分では気づけないんですよ。
激しい運動をしたわけでも、無理をしたわけでもない。
ただ普通に一日を過ごしただけ。
【普通に過ごしているだけ】だから、気づきようがないんですよね。
●運動していれば
座り過ぎても大丈夫なのか?

【大丈夫とは言い切れない、という指摘があります】
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。
「健康のために運動が大事」というのは、みんな知っていますよね。
実際そのとおりだと思います。
ただ、【運動していること】と【座り過ぎていないこと】は、同じではないんです。
たとえば、週に2回ジムに通っている人がいるとします。
すばらしい習慣です。
でも、それ以外の時間のほとんどを座って過ごしていたら、どうでしょう?
1週間を時間で見ると、動いている時間はごくわずかで、残りはずっと動いていない。
近年は、この座り続けている時間が、運動の習慣とは別に体の調子と関係しているのではないか、と言われるようになってきました。
つまり、【運動しているから大丈夫】と安心しきるのではなく、【残りの時間をどう過ごしているか】も一緒に見たほうがいい、ということなんですよね。
これ、僕には耳が痛い話でした。
「ストレッチしてるし、まぁ大丈夫だろう」と思っていたので。。。
●長く座っていると
体では何が起きているのか?

【同じ場所に負担が集中し、脚の筋肉があまり使われない状態が続きます】
もう少し具体的に書きますね。
・同じ姿勢が続くと、首・肩・腰など特定の場所にだけ負担が集まる
・座っている間は脚の筋肉をほとんど使わないので、体を支える働きが落ちやすいと言われている
・背中が丸まりやすくなり、呼吸が浅くなることがある
3つ目、意外と見落とされがちなんですよね。
猫背になると、胸まわりが縮んで、息が浅くなる。
息が浅くなると、なんとなく疲れやすい感じが残る。
そしてやっかいなのは、【これらが急な痛みとして出るわけではない】ことです。
「なんとなく重い」
「なんかスッキリしない」
そういう、はっきりしない感じとして現れることが多い。
だから【年のせい】【疲れているせい】で片づけてしまいがちなんですよね。
※体の不調が続くとき、しびれや強い痛みがあるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。
●僕は立ちっぱなしの仕事から
座りっぱなしの仕事に変わりました

ここは完全に僕個人の話です。
僕はもともと美容師でした。
美容師の仕事って、基本的に一日中立っています。
座る時間なんて、ほとんどありません。
その後、体を壊して美容師を辞め、今は輸入雑貨のネットショップをやっています。
そして今の仕事は、【一日中パソコンの前に座っています】。
同じ僕なのに、1日に使う筋肉の量がまるで違うんですよね。
美容師のときは、意識しなくても勝手に動いていました。
今は、意識しないと本当に一歩も動かない。
気づいたら3時間経っている、なんてこともあります。
なので僕は、立ったままでも作業できる机を使っています。
……とはいえ、結局は座ってしまうんですけどね(笑)
道具を入れても、意識がないと元に戻る。
そこは正直にお伝えしておきます。
●「正しい姿勢」より
大事なことは何か?

【同じ姿勢を長時間続けないことです】
姿勢を正すことより、こちらのほうが現実的で効きます。
座り方の話になると、たいてい「背すじを伸ばして正しい姿勢で座りましょう」と言われますよね?
もちろん、姿勢を意識するのは大事です。
でも、ここに落とし穴があると思っていて。
【どれだけ良い姿勢でも、ずっと動かずにいれば体は固まります】
完璧な姿勢を1時間キープするより、そこそこの姿勢で10分に一度もぞもぞ動くほうが、体にとってはいいはずなんですよね。
体にとっては、少し姿勢を変える、立ち上がる、体を伸ばすといった小さな動きが、とても良い刺激になります。
だから合言葉は、「正しく座る」ではなく【ときどき動く】。
もっと言うと一度止まって、リセットする。
こっちのほうが、ずっと続けやすいと思いませんか?
完璧な姿勢を目指すと、たいてい3日で終わります。
僕の経験上、確実に終わります。
●禅の修行でさえ
坐りっぱなしにはしない

【禅寺には、坐禅の合間に必ず歩く時間が組み込まれています】
これを「経行(きんひん)」と言います。
これを知ったとき、僕はかなり驚きました。
坐禅というと、何時間もじっと坐り続けるイメージがありますよね?
ところが実際の禅堂では、坐禅と坐禅の間に、堂内をゆっくり歩く時間が必ず入るそうなんです。
理由は、とても現実的です。
長く坐り続けると、足がしびれる。
集中が途切れる。
眠くなる。
だから一度立って、歩いて、また坐る。
面白いのは、宗派によって歩き方がまるで違うところです。
・曹洞宗 …
一呼吸で足半分ほどしか進まない、極めてゆっくりしたすり足
・臨済宗 …
きびきびと速いテンポで堂内を巡る
同じ目的なのに、こんなに違うのも面白いですよね。
いずれにしても、共通しているのはこれです。
【静 → 動 → 静】を繰り返す。
何百年も前から、【坐りっぱなしは良くない】と分かっていたということなんですよね。
僕らがパソコンの前で3時間固まっているのは、修行者ですらやらないことをやっている、ということになります。
●今日からできることは何か?

【30分から60分に一度、立ち上がることです】
新しい運動を始める必要は、まったくありません。
大事なのは、座りっぱなしの時間を【区切る】こと。
ゼロにする必要はありません。
僕が現実的だと思っているのは、このあたりです。
・水を飲みに行く。トイレに行く。それだけで立てます
・立ったままできることは、立ってやる(電話、短い作業)
・テレビを見ているなら、間で一度立つ。見終わったら必ず立つ
・立ち上がるのが難しい場面では、座ったまま姿勢を変える、足首を回す、伸びをする
・タイマーを使う(意志ではなく仕組みに任せたほうが続きます)
⚠️注意をひとつ。【頑張り過ぎないこと】が、いちばんのコツです。
「1時間ごとに必ず立つ」と決めて守れないと、それだけでやめてしまいます。
まずは【今、自分はどれくらい座っているだろう?】と気づくところからで十分です。
運動を増やすことより、動かない時間を少しずつ減らす。
そう考えたほうが、ずっとラクに続きます。
※持病がある方、体を動かすことに不安がある方は、医療機関に相談してから始めてください。ここに書いたことは、その代わりにはなりません。
💡そしてこれ、大人だけの話ではないんですよね。
学校や塾のあと、家でもゲームやスマホでずっと座っている。
子どもも同じ状況になっています。
うちでも、子供たちが同じ姿勢が続く時は、「姿勢を変えて」と声かけをしています。
●これは「健康の資産」を育てる話

このブログでは、人生を【お金・健康・人間関係という3つの資産を育てるゲーム】として見ています。
今日の話は、そのうち健康の資産の、いちばん地味な部分です。
何かを足すのではなく、【止まっている時間を、少しだけ減らす】。
それだけの話です。
以前、お金の記事で「お金は経済の血液」という話を書きました。
溜め込んで流れを止めれば詰まり、巡らせれば回る、と。
体でも、まったく同じことが起きているんですよね。
・座り続ける → 巡りが止まる(健康の資産)
・動く → 頭が冴えて、仕事が進む(お金の資産)
・立ち上がる → 人に話しかけに行ける(人間関係の資産)
止まっているものを、また動かす。
結局これが、3つの資産すべてに共通していることなんだなと思います。
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●まとめ
今日の話を、短くまとめます。
・座り過ぎで問題になるのは、座ること自体ではなく【その状態が長く続くこと】
・専門的には「座位行動」と呼ばれる
・⚠️【運動していること】と【座り過ぎていないこと】は別の話
・長く座ると、特定の場所に負担が集中し、脚の筋肉が使われず、背中が丸まって呼吸が浅くなりやすい
・急な痛みではなく「なんとなく重い」というはっきりしない形で現れることが多い
・正しい姿勢を保つより同じ姿勢を長く続けないほうが現実的で効く
・禅寺では坐禅の合間に必ず歩く時間(経行)が入る。【静→動→静】を繰り返す
・今日からできるのは【30分から60分に一度、立ち上がること】
・⚠️頑張り過ぎないこと。ゼロにする必要はなく、まず気づくところから
いつか子どもたちが机で勉強をしている時に「なんか体がだるい」と言い出したら、僕はたぶん、こう言うと思います。
「じゃあ、一回立とうか」と。
たいていの不調には、もっと難しい理由があるんでしょうけど。
まず立つ。
それくらいのことなら、いつでも一緒にできるので。
この記事を読み終えたら、一度立ち上がってみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。



