【完璧より完了】なぜ、準備が終わらない人は一生始められないのか?

目次
【この記事の超要約】
・「完璧より完了」とは、仕上げることより、まず終わらせて世に出すことを優先する考え方です
・準備が終わらないのは、あなたが怠けているからではありません。準備には終わりが無いからです
・60点で出した人は、そこから直せます。100点を目指した人は、まだ0点のままです
・今日からできるのは、ひとつだけ。出す日を先に決めること
本文
こんにちは、ナンブです。
いきなりですが、ひとつだけ聞かせてください。
【いつか出そうと思って、まだ出していないもの】、ありませんか?
書きかけのブログ。
作りかけの商品。
始めようと思っている副業。
習おうと思っている習い事。
……はい、僕もあります。
しかも、けっこうな数です(‘Д’)
今日はその話をします。
●「完璧より完了」とは
どういう意味か?

「完璧より完了」とは、【完璧に仕上げることより、まず終わらせて世に出すことを優先する】という考え方です。
質を捨てるという意味ではありません。
順番を変えるという意味です。
元になっているのは、この言葉です。
Done is better than perfect
(完璧を目指すより、まず終わらせろ)
フェイスブック(今のメタ)の創業者、マーク・ザッカーバーグの言葉として知られています。
もともとは会社の壁に貼られていた標語で、2012年に株式を公開したとき、株主へ宛てた手紙の中でも会社の価値観としてはっきり紹介されました。
世界でいちばん速く大きくなった会社のひとつが、社訓として壁に貼っていた言葉なんですよね。
「まぁ大企業だからできることでしょ」と思いました?
僕も最初そう思いました。
でも、逆だと思うんです。
壁に貼らないと守れないくらい、人は完璧に寄っていく。
だから貼ったんじゃないかなと。
●なぜ準備はいつまでも
終わらないのか?

準備には、終わりが無いからです。
あなたの意志が弱いからではありません。
仕組みの問題です。
これ、けっこう大事なところなので、ゆっくり書きますね。
「準備ができたら始めよう」と考えているとき、その準備ができたを判定しているのは誰かというと、自分です。
そして自分は、いくらでも足りない点を見つけられる。
・タイトルがまだ弱い気がする
・もう少し勉強してからのほうがいい気がする
・あの人みたいな仕上がりには、まだ遠い気がする
全部、正しいんですよ。
だから困るんです。
正しい指摘をしている限り、永遠に始めなくていい理由が手に入り続ける。
しかも、この状態はけっこう気持ちがいい。
準備している間は、失敗しないからです。
批判もされない。
恥もかかない。
「今やってるところなんです」と言える。
つまり、【準備中というのは、いちばん安全な場所】なんですよね。
安全な場所にいる限り、何も減りません。
……ただし、何も増えません。
●僕も100本の記事を書きためたまま
出せずにいました

正直に書きます。
僕は記事を100本書きためて、そのまま止まっていました。
いや、ちゃんと書いたんですよ。
1本ずつ調べて、構成を考えて、書き直して。
なのに、出せなかった。
理由は、さっき書いたとおりです。
「もう少し図解を入れてからのほうがいいかな?」
「先にサイトの整理を終わらせてからのほうがいいかな?」
「1本目がいちばん大事だから、いちばん強い記事から出したいな」
……全部それっぽいんですけど、要するに怖かっただけです。
100本のうち1本も出していない状態は、100本ぶんゼロですからね。
書いた時間は、まだ1円も1人も動かしていない。
で、あるとき腹をくくって1本出しました。
そしたら、驚くほど何も起きませんでした(・∀・)
炎上もしないし、批判も来ない。
ただ、読んでくれた人が数人いた。
その数人は、出さなければゼロだった数人です。
今この記事も、その100本と同じ場所から出てきています。
……と、ここまで書いておいてなんですが。
今この瞬間も、僕の手元にはあと一歩のところで止まっているものがあります。
体癖の診断ツールと、呼吸法のアプリです。
どちらも、エンジニアでもない僕が、AIと一緒に作っているものです。
仕組みのほうは、もう動きます。
残っているのは、中に入れる画像を用意することだけ。
……その「だけ」が、いつまでも終わらないんですよね(‘Д’)
しかも正直に言うと、止まっている理由は「時間がない」じゃないんです。
もっと良い画像にしたいと思っているうちに、手をつけられていない。
はい。
この記事に書いたことを、そのまま自分がやっています。
人に偉そうに言っている場合ではないのですがっ!!
なので、この記事は自分に向けても書いています。
●ドラゴンクエストは何故
レベル1で旅に出るのか?

答えははっきりしていて、強くなってから出発する設計にすると、誰も村を出られなくなるからです。
ゲームをやらない方のために書いておくと、あの手のゲームは、たいてい最弱の状態から始まります。
木の棒みたいな武器と、布の服。
持ち金はわずか。
王様から少しの資金をもらって、はい行ってらっしゃい、と。
冷静に考えると、ひどい話ですよね(笑)
でも、これが正しいんです。
もし「装備が揃ってから出発してください」という設計だったら、どうなるか。
装備を買うにはお金がいる。
お金を得るには敵と戦う必要がある。
敵と戦うには村を出る必要がある。
出ないと、強くなれないんですよ。
順番が逆なんです。
強くなってから出るんじゃなくて、出るから強くなる。
これ、そのまま仕事や発信の話だなと思っていて。
うまく書けるようになってから発信するんじゃなくて、発信するからうまくなる。
売れる商品を作ってから売り始めるんじゃなくて、売り始めるから売れる形が分かる。
前に「商売とは、困りごとの解決である」という話を書いたんですが、誰のどんな困りごとかは、机の上では分からないんですよね。
出してみて、反応を見て、初めて分かる。
●60点で出すと100点を目指した人と
何が変わるのか?

【直せる回数が変わります】
これが、いちばん大きな差です。
具体的に並べてみます。
・60点で出した人 …
出す → 反応を見る → 直す → また出す。
これを何度も繰り返せる
・100点を待つ人 …
まだ出していない。
反応が無いので、直す材料も無い
3か月後を想像してみてください。
前者は、実際の反応をもとに5回直した60点です。
たぶん80点くらいにはなっています。
後者は、頭の中で5回直した100点です。
ただし、世の中の反応は1回も入っていない。
そして残酷なんですが、こちらが完璧だと思っている点と、読んでくれる人が価値を感じる点は、けっこうズレます。
僕もズレました。
力を入れた部分より、軽く書いた部分に「これ良かったです」と言われる。
何が刺さるかは、自分では決められないんですよね。
だから、早く聞きに行ったほうがいい。
⚠️ひとつだけ注意を。これは【雑でいい】という話ではありません。
人様に迷惑がかかること、取り返しがつかないことは、ちゃんと準備してからやるべきです。
線引きはシンプルで、やり直せることは、先に出す。
やり直せないことは、先に準備する。
それだけです。
●孫子が2500年ほど前に言った
「拙速」とは何か?

【多少下手でも、速いほうがいい】という意味です。
現代の日本語で使われている「拙速」とは、実はほぼ逆の意味なんですよね。
中国の古い兵法書に『孫子』というものがあります。
2500年ほど前に書かれたと言われている本です。
その中に、こういう趣旨の一節があります。
戦は、多少まずくても速く終えたという話は聞くが、巧みにやって長引かせて成功したという話は見たことがない。
……これ、初めて読んだとき、けっこう震えました。
今の日本語で「拙速な判断」と言うと、「雑で早まった判断」という悪い意味になりますよね。
でも孫子が言っている「拙速」は、下手でも速いほうがましという、はっきりした肯定なんです。
なぜかというと、戦は長引くほど食料も人も金も減っていくから。
つまり、時間そのものがコストだという話なんですよね。
これ、そのまま僕らの話です。
準備している3ヶ月のあいだ、何も減っていないように見えて、実は減っています。
【時間】です。
しかも時間は、貯めておけない。
使わなかった今日は、そのまま消えます。
2500年前の兵法書と、フェイスブックの壁に貼られた標語が、同じことを言っている。
こういうものを見つけると、僕はかなりワクワクします。
時代も場所も違うのに、人間がつまずく場所は変わっていないんだなあと。
●これは「お金の資産」を育てる話

このブログでは、人生を【お金・健康・人間関係という3つの資産を育てるゲーム】として見ています。
今日の話は、そのうちお金の資産の、いちばん手前にあるものです。
稼ぎ方でも、売り方でもありません。
その前の【始められるかどうか】という話です。
どんなに良い商品も、出さなければ0円。
どんなに良い記事も、出さなければ0人。
そして、これは他の2つともつながっています。
・出さないまま抱えていると、心が重くなる(健康の資産)
・出すから人に届いて、感想が返ってくる(人間関係の資産)
・届いた先に、仕事やお金がついてくる(お金の資産)
抱えている状態って、実はけっこうしんどいんですよね。
「やらなきゃ」が頭の片隅にずっと居座り続けるので。
出してしまうと、それが消えます。
結果がどうであれ、消えるんです。
●今日からできる事は何か?

【出す日を、先に決めること】です。
中身を決めるより先に、日付を決めてください。
なぜ日付が先かというと、中身は、いくらでも伸ばせるからです。
「良くなったら出す」だと、良くなる日は来ません。
「◯日に出す。それまでにできた分を出す」だと、必ず出ます。
僕がやっているのは、こんな感じです。
・出す日をカレンダーに書く(自分だけの約束でも効きます)
・「今日はここまで」と決めた線を、増やさない
・出したあと、気になったところを直す。直せることは全部あとでいい
⚠️これは【締切を作って自分を追い込め】という根性の話ではありません。
判断の主導権を、気分から日付に渡すという話です。
気分に判断させると、たいてい「まだかな」になりますから。
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●まとめ
今日の話を、短くまとめます。
・「完璧より完了」とは仕上げることより、まず終わらせて世に出すことを優先する考え方
・元はフェイスブック創業者ザッカーバーグの言葉で、社内の壁に貼られていた標語
・準備が終わらないのは意志が弱いからではなく準備に終わりが無いから
・準備中は失敗しない代わりに、何も増えない
・60点で出した人は直せる回数が増える。100点を待つ人は反応が1回も入っていない
・ドラゴンクエストがレベル1で旅立たせるのは出るから強くなるから
・孫子の「拙速」は【下手でも速いほうがまし】という肯定。時間そのものがコストだから
・⚠️やり直せることは先に出す。やり直せないことは先に準備する
・今日からできるのは出す日を先に決めること
いつか子どもたちが「失敗したくないから、もう少し準備してから」と言い出したら、僕はたぶん、こう言うと思います。
「じゃあ、いつ出すか先に決めようか」と。
準備はいくらでも手伝ってあげられるけど、出す勇気だけは代われないので。
あなたが今日、60点で出せるものは何ですか?
最後までお読みいただきありがとうございました。



